プロバイダって何?固定インターネット回線とWiMAXで違いはある?
2024/12/23
プロバイダ選びが重要、プロバイダによって料金やオプションが変わってくる、などとよく言われますが、そもそもプロバイダって何?回線事業者とどう違うの?といった疑問を持っている方も多いでしょう。
そこで、プロバイダとは何か、回線事業者とどう違うのか、また固定のインターネット回線とWiMAXで違いはあるのか、などについて解説します。
プロバイダはサービスの提供者
プロバイダを一言で表すなら、インターネットサービスの提供者です。WiMAXの場合直接サービスを消費者に届ける業者です。言い換えるなら、回線を直接作ったり管理したりする立場ではなく、あくまでも消費者への最終サービス提供者です。
仲介業者とも言えるでしょう。プロバイダは既存の回線を消費者に提供する業者ということです。
回線事業者とは
プロバイダとセットでよく名前が出てくるのが回線事業者です。その結果、プロバイダと回線事業者の違いがよくわからないという方も多いでしょう。プロバイダは上で説明した通り消費者にサービスを提供する業者ですが、回線事業者は回線を作り、管理する業者です。
簡単に図式化すると以下のようになります。
回線事業者 → プロバイダ → 消費者
回線事業者がインフラそのものを作って管理する業者で、プロバイダはそれを消費者に届ける仲介業者ということです。
インターネット回線のプロバイダと回線事業者
ではインターネット回線で考えた場合、プロバイダと回線事業者には具体的にどのような企業があるのか、という疑問が出てくるでしょう。まずプロバイダには、OCN、BIGLOBE、niftyなどがあります。
回線事業者にはNTT、KDDIなどがあります。名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。実際の契約としては、一昔前は回線事業者とプロバイダを別々に契約するケースが多かったです。
別々に契約するので、毎月それぞれに料金を支払う契約です。最近は、プロバイダだけと契約するケースが増えています。プロバイダの名前+光、という名前でサービスを提供しているケースも多いです。
ではプロバイダが回線事業も始めたのかというと、そうではありません。プロバイダが窓口を一括したというだけで、裏側ではプロバイダが回線事業者に料金を支払って回線を借りています。
つまり、上の図式は変わっていないが、契約上消費者はプロバイダだけの契約で済む場合が多くなっているということです。よく電話営業で、「現状プロバイダと回線事業者を別々に契約されていますが、プロバイダの契約に統一しませんか。」といった内容の電話がかかってきます。
この営業電話も、回線事業者とプロバイダに別々に料金を払っているのをプロバイダ窓口に統一すると安くなりますよ、という内容です。
WiMAXのプロバイダと回線事業者
WiMAXの場合、インターネット回線よりも契約は単純です。なぜなら、回線事業者と直接契約することはないからです。WiMAXのプロバイダはいろいろあり、たとえばとくとくBB、UQ WiMAX、BIGLOBEなどが挙げられます。
一方で、WiMAXの回線事業者はUQコミュニケーションズのみです。つまりUQコミュニケーションズのWiMAX回線を各プロバイダが消費者に提供している仕組みです。
UQ WiMAXはUQコミュニケーションズと同じKDDIグループなので、回線事業者とプロバイダの両方を兼ねているイメージです。その他のプロバイダは自社や自社グループでは回線を所有しておらず、プロバイダ事業に特化しています。
WiMAXの各プロバイダは何が違う?
WiMAXの回線事業者はUQコミュニケーションズのみで、回線事業者に関しては選択の余地がないということでした。一方で、WiMAXはプロバイダの種類は豊富です。
では、プロバイダ選びで何が変わってくるのか、という疑問が出てくるでしょう。結論としては、料金やオプションが変わってきます。どのプロバイダも回線自体はUQコミュニケーションズのWiMAX回線を利用しているため、回線のスペック自体は変わりません。
具体的には、対応エリア、通信速度、端末スペック、などはすべて同じということです。強いて言うならプロバイダ側で何か不具合が発生すればそれがボトルネックになりますが、プロバイダが足を引っ張るようなトラブルを起こさない限りは純粋な回線や機器のスペックに依存します。
つまりプロバイダの違いによってネットの使い勝手が変わるわけではないので、料金やオプションのみで比較すれば問題ないということです。
まとめ
プロバイダは消費者に対してネットのサービスを提供する事業者、回線事業者は回線を作って管理している事業者です。また固定のインターネット回線の場合プロバイダと回線事業者がそれぞれ複数あり、契約も別々になっていることが多いです。
ただし最近はプロバイダが一括して消費者との契約窓口になるケースも増えています。一方でWiMAXの場合回線事業者は一社のみで、消費者との契約も最初からプロバイダが一括していました。
プロバイダごとに回線や端末のスペック差があるわけではないので、プロバイダ選びは料金やオプションなどで決めると良いでしょう。