下り最大〇〇Mbpsって何?上りとの違いは?ネット通信への影響も解説
2024/12/23
インターネット回線の速度について調べていると、下り最大〇〇Mbps、上り最大〇〇Mbps、といった表記を見ることが多いと思います。しかし、下りって何?上りとどう違うの?と思ってしまう方もいるでしょう。
そこで、下りと上りの違い、インターネット通信にどのような影響を与えるのか、などについて解説します。
下り最大〇〇Mbpsとは?
まず下りというのは、パソコンや携帯などの個々の端末から見ると、受信のことです。たとえば、メールを受信する、インターネット上の情報を閲覧表示する、音楽や画像をダウンロードする、これらはすべて下りです。
次に、最大〇〇Mbpsとは、1秒間に〇〇Mbpsのデータ量を通信できますよ、という意味です。つまり組み合わせると、1秒間にどれだけのデータ量を受け取れるかを表す数字なのです。
下り最大〇〇Mbpsの数字が大きければ、データ量の多いものを受信したときでも、スムーズに止まることなく作業が進むということです。
上りは下りの逆
下りがわかれば上りも想像できますね。たとえば、メールを送信する、掲示板に情報を投稿する、ブログに何か掲載する、これらはすべて上りです。インターネットでもメールでもネットに接続しているときは、必ず相手にサーバーがいます。
世界中にたくさんのサーバーがあって、そのうちのどこかにアクセスしているのです。そして、下りはサーバーから何か情報を受け取ること、上りはサーバーに対して何か情報を送ることです。
このように、スマホやパソコンなどの個々の端末と、サーバーの関係で理解しておくとわかりやすいでしょう。
下りと上りはどっちを重視すべき?
回線事業者によって、下りは速いけれど上りは遅い、下りも上りも速い、など状況は様々です。下りと上りで速度が大きく開いているケースも珍しくありません。
では下りと上りのどちらを重視すべきかについてですが、基本的には下りを重視すべきでしょう。なぜなら、多くの人はインターネットから情報を受信する、つまりネットサーフィンしたり、動画を視聴したりすることが多いからです。
これらの通信は下りなので、下りが速ければ問題ないと言えます。またメールの送信は上りですが、メールの送信は通信データ量が少ないです。つまり1秒間にできるデータ通信量が少なかったとしても、困らないということです。
一方で、重いデータを頻繁にアップロードしたり、ネットにアクセスしてページやプログラムを更新するような作業を行う場合、上りの数字も意識する必要があります。
下りのみを重視すべきか、下りも上りも両方とも重視すべきかは、ネットをどのように使うかによって変わってくるということです。
通信速度の数字は大きければ大きいほど良いのか
〇〇Mbpsの数字は大きければ大きいほど良いのか?と疑問を持たれている方もいるでしょう。結論としては、大きすぎてもあまり意味がありません。たとえば1Gbps(1000Mbps)を売りにしているインターネット回線もありますが、そこまで一気にデータ通信できても、はっきり言って持て余すでしょう。
なぜなら、たとえば4kの動画を見る場合も20Mbpsあれば十分で、HD 1080pなら5Mbps程度、HD 720pなら2.5Mbpsあれば十分だからです。画質が落ちればもっとデータ通信量は少なくなり、動画視聴以外のメール送受信やネットサーフィンになるともっとデータ通信量は少ないです。
データ通信量の多い動画視聴でもこの程度なので、最大スペックがあまりに大きくても持て余すということです。強いて言うなら、重いファイルをダウンロード、アップロードするような場合はデータ通信量の差が出ます。
たとえば動画を視聴する場合は一気に情報を取得するわけではなく、1秒あたりに取得する情報のデータ通信量は決まっています。しかし動画をダウンロードする場合は話が別で、1秒間に多くのデータを通信できるなら短時間でダウンロードしようと処理されます。
理論的には、1000Mbのファイルをダウンロードする際、1000Mbpsなら1秒、500Mbpsなら2秒ということになります。あくまでこれは理論値なので実測ではありませんし、ネットの通信速度以外にもルーターや個々の端末がボトルネックになって通信速度が落ちるようなケースも多々あります。
むしろ理論値通りに完全な速度を出せることはないでしょう。そのためあくまでも理論なのですが、大容量のファイルをダウンロードしたりアップロードするような人は、通信速度が速い方が便利ということでした。
とはいえそういったケースは少数派かと思うので、下り最大〇〇Mbpsの数字がそこまで大きくなくても問題はなく、逆に大きすぎても特に違いは感じられないということです。
まとめ
インターネットのデータ通信量、データ通信速度の見方、下りと上りの違い、数字を見る際にどのように考えれば自分の用途と併せて考えることができるのか、などについて解説しました。
まずは下りと上りの違いを知り、どのような作業にどのくらいのデータ通信速度があれば良いのか、など大まかに把握しておけば問題ないでしょう。