WiMAXはクーリングオフの適用外って本当?ただし初期契約解除制度が使える!

2024/05/03

WiMAXにクーリングオフ制度は適用されているのか、適用外という噂を耳にしたけれど本当なのか、じゃあ一度契約して辞めたら違約金を取られるの?と心配になる方も多いでしょう。

そこで、WiMAXにクーリングオフが適用されるのかどうか、違約金を支払わなくて済む方法はあるのか、などについて解説します。

WiMAXはクーリングオフの対象外

結論として、WiMAXはクーリングオフの対象外です。クーリングオフ制度は取引内容にもよりますが、8日間、もしくは20日間消費者側から無条件で契約を解除できる制度です。

WiMAXなどのインターネットサービスは残念ながらクーリングオフの対象外なので、クーリングオフの制度を根拠に契約を一方的に解除することはできないのです。

初期契約解除制度が使える

WiMAXの契約にクーリングオフは適用されないということでしたが、代わりに初期契約解除制度が使えます。初期契約解除制度は電気通信事業法を根拠とした制度で、クーリングオフの代替制度です。

つまりWiMAXの契約にクーリングオフは適用されないが、似たような制度で解約できるということです。初期契約解除制度で契約解除できる期間は8日間なので、契約から8日間は無条件で契約解除できます。

ただしプロバイダによっては8日間よりも長い期間を設定していて、その間であれば無条件で契約解除できます。何も取り決めがない場合でも、8日間なら無条件で契約解除できると認識しておけば間違いありません。

初期契約解除制度には欠点がある

初期契約解除制度は一応無条件で、クーリングオフと同じように解約できます。しかし、残念ながら大きな欠点があります。それは、費用負担が発生するという点です。

たしかに初期契約解除制度を利用すれば違約金は発生しないのですが、プロバイダは手数料として費用請求できます。なぜなら、初期契約解除制度には「電気通信事業者は利用者に対し一定の経済的負担を求めることができる」と定められているからです。

一定の経済的負担がいくらなのかについては、プロバイダに裁量が認められているわけではありません。事務手数料の請求は3,000円までと決まっていて、それ以上の金額を請求することはできません。

そして実態としても、3,000円の手数料が取られるケースがほとんどです。

WiMAXの初期契約解除のやり方

WiMAXの初期契約解除のやり方は、電話と書面郵送の2通りがあります。8日間と決まっている上に確実に進める必要があるので、電話を選ぶケースが大半でしょう。

特別な理由がない限り、書面郵送ではなく電話で初期契約解除をするのがおすすめです。電話の手順はシンプルで、プロバイダのサポートセンターに電話をかけ、初期契約解除を行う旨を伝えるだけです。

プロバイダ側は初期契約解除の申し出を断ることはできないので、その後の手順について説明してくれます。詳細はプロバイダによって異なりますが、返送する端末一式について説明されるでしょう。

具体的には、以下のものを返送します。

・WiMAXルーター本体
・SIMカード
・USBケーブル
・保証書
・箱

WiMAXルーター本体はもちろん、箱などもきちんと取っておいて返送する必要があります。箱がない場合、機器損害金として20,000円程度請求可能です。実際にこの金額を請求するかどうかはプロバイダによりますが、最低限の手数料である3,000円以上請求される可能性があります。

最低でも8日間は届いたものすべてをきっちり残しておくのがおすすめです。ちなみに書類を郵送する場合、初期契約解除申請書を用意して必要事項を記入し、契約しているプロバイダに郵送します。

初期契約解除申請書のフォーマットはプロバイダの公式サイトに用意されている場合もありますが、ない場合は必要事項を記載して送れば問題ありません。必要事項は、「受付番号」「契約者住所」「契約者名」「契約者電話番号」です。

書類に不備があった場合消費者側の責任となり、手続きが進まないまま8日が過ぎてしまった場合も消費者の責任です。結局のところ書類申請にはリスクがあり、完全に不備をなくすためにはプロバイダに電話で必要なものを確認した方が良いでしょう。

電話で書類の内容を確認するくらいなら、電話で初期契約解除を進めた方が手っ取り早いです。あえて書類申請するメリットはないでしょう。

まとめ

WiMAXにはクーリングオフは適用されません。しかし、クーリングオフと同じような、初期契約解除制度を利用できます。クーリングオフと初期契約解除制度は似たような制度なのですが、初期契約解除制度には3,000円の手数料を取られるという残念な特徴があります。

事業者側の労力、コストを考えた結果でしょう。初期契約解除の方法には電話と書類郵送がありますが、電話の方がおすすめです。書類は手間がかかるだけでなく、不備があると8日以内に間に合わない可能性もあります。

特別な事情がない限り、サポートセンターに電話をかけて初期契約解除を使いたい旨を伝えるのがベストでしょう。

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