WiMAXは複数端末同時使用で速度は遅くなる?何台くらいなら問題ない?

2024/05/03

WiMAXを使おうと思っているが、端末を複数つないだ際に速度が遅くなると困るな、そもそも何台くらいなら同時に接続できるのかな、という疑問をお持ちの方がいると思います。

そこで、接続できる端末数の相場や、速度への影響について解説します。

最大同時接続端末数は10台程度

詳細はWiMAX本体のスペックにもよるのですが、同時に接続できる端末数は10台程度、10台以上同時に接続できないように制限しているWiMAX端末もあります。

一般家庭で使用するのに、10台の端末を同時に接続することはまずないでしょう。そう考えると、同時接続できる端末数に関してはほとんどの方が問題ないかと思います。

同時に接続したら速度は落ちるのか

10台程度同時接続できるとして、速度には影響しないのか、という疑問が出てきます。これに関してはエリアなどの環境によっても変わってきますが、だいたい10台接続すると下りも上りも上限値が半分程度に落ちます。

といっても、これにより速度が半分になるわけではありません。そもそも速度の上限値までデータ通信しているケースは稀で、強いて言うならサイズの大きいファイルをダウンロードしたりアップロードしているときくらいでしょう。

WiMAXのスペック的に実測値で50Mbps以上は出るので、上限まで使う作業はほぼありません。たとえばHD 1080pの動画をYouTubeで視聴する場合、必要な通信速度はだいたい5Mbps程度です。

つまり高画質でYouTubeを見ながら何かパソコンで作業をしたとしても、通信速度的には余裕があるということです。仮に10台つないで実測値の上限が25Mbpsになったとしても、余裕でYouTubeを見ながら別の作業ができます。

つまり、WiMAXに10台の端末を同時に接続しても、問題なく動画視聴などデータ通信量の多い作業が可能だということです。

ちなみに同時接続する端末が2台や3台程度の場合、実測値にも影響は与えません。動画の視聴などだけでなく、データ通信量の大きいファイルをアップロードしたりダウンロードする際にも1台だけ接続している場合となんら変わらないということです。

一般的な家庭でWiMAXを使用する場合、同時接続は多くても5台程度なのではないでしょうか。このくらいなら実測値に微妙に影響する可能性もありますが、上限いっぱい使うわけではないため、使用感としては何も変わらないはずです。

WiMAXを使っていると、外で友人などに自分もつながせてほしいと言われることがあるかもしれません。そのとき通信速度が遅くなったら嫌だから辞めてほしいなと思うかもしれませんが、数人程度であれば問題ないということでした。

複数台つないだ場合の速度制限について

WiMAXは無制限で契約していても、3日間で10GB以上使用すると速度制限にかかります。つまり複数台同時につないで同時にデータ通信すると、その分データ通信量も大きくなるということです。

3台の端末で同じように動画視聴したとすると、同じ時間で当然3倍のデータ通信量になります。結果的に速度制限にかかる可能性は高くなります。上で友人にWiMAXに接続してもらうのは問題ないと説明しましたが、長時間動画を見るようなことをされると速度制限にかかるかもしれないので困るでしょう。

その点はあらかじめ伝えておいた方が良いでしょう。また速度制限にかかった場合、通信速度は1Mbpsになります。実測値ではもう少し速度が出ることもありますが、かなり良くても6Mbpsくらいです。

速度制限にかかった後も端末1台くらいの接続なら問題ないでしょう。また動画も画質がそこまで良くないものであればある程度スムーズに見られるはずです。しかし速度制限にかかった状態で複数の端末で動画を視聴するのは、低画質であっても厳しいと思われます。

ただし、ネットサーフィンやメールの送受信程度であれば速度制限にかかった状態でも複数台つないで問題ないと予想できます。さすがに10台となると厳しいですが、2、3台程度であれば、速度制限下でもWiMAXにつないで同時にネットサーフィンなどが可能でしょう。

スマホの速度制限と違って、WiMAXの速度制限はかかっていてもある程度使えるという点が特徴です。スマホは速度制限にかかると128kbpsなのでかなり厳しいです。

またWiMAXは速度制限にかかった場合も8時間程度で解除されるので、万が一速度制限にかかってしまった場合も安心です。

まとめ

WiMAXは数台の接続であれば速度の実測値にも影響は与えず、もちろん使用感としても何も変わりません。10台程度同時に接続するとさすがに実測値は半分程度まで落ちますが、それでも普段の通信は上限いっぱいまで使っているわけではないため、使用感としては何も変わらないケースが多いでしょう。

ただし同時接続しながら動画視聴などの作業を行うと、3日間で10GBの速度制限条件にかかりやすくなります。速度制限下ではさすがに複数台端末を接続しての動画視聴などは厳しいので、その点は意識しながら使うことをおすすめします。

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